橋本ファーム様について
Q.橋本ファーム様のなりたちについて教えてください
私の父である先代が牧場の事業を立ち上げました。その時は10頭ほどの飼育でした。畜産に関する勉強や研修を終え、事業を引き継ぐ形で橋本ファームを設立しました。設立にあたっては30頭増やし、計40頭で事業をスタートさせました。
Q.どのような業務を行っていますか?
和牛の繁殖、受精卵の販売を行っています。畜産業のほか、米や畑作(ニンジン、ソラマメなど)の農業も事業として行っています。土地も広いので有効活用しながらいろいろなことにチャレンジしています。
Q.橋本ファーム様が販売している和牛の特徴を教えてください
橋本ファームの和牛の特徴としては、市場における出荷体重がほかの和牛と比べると低いんです。しかし体重が低い割には高い価格を維持しています。一般的には、体重は重い方が良いとされていますが、品質がよければ体重が低い場合でも値段が付き、価値の高い和牛として認められます。
粗飼料を食べさせて、胃袋・消化器官を発育させた牛を出荷しているため、あまり太らせずに高品質な生産を計画的に行えています。
受精卵採取・移植について
Q.ノースブルの受精卵採取・移植を利用することにした経緯について教えてください
橋本ファームを立ち上げる前に、研修先として行っていた農家の紹介で、菅原社長と初めてお会いしました。
橋本ファームを立ち上げてから数年後(2015年頃)、受精卵に興味があり、優良な血統・能力の高い牛を残していきたいと考えるようになり、採卵の相談をしたのがきっかけです。
Q.受精卵移植をする理由を教えてください
和牛以外の牛に移植して、増産できることにメリットを感じています。橋本ファームでは、交雑種(F1)に受精卵移植を行っています。
採卵と移植については、3:7の割合で利用しています。以前は受精卵移植を使わず和牛の繁殖を行っていましたが、受精卵移植を利用することにより交雑種(F1)を扱いはじめて展開が広がりましたし、繁殖の業務に対する考えも変わってきました。
採卵に関して、年間24頭から300個を超える受精卵を
生産した実績があり、受精卵の販売は経営の新しい柱の1つとなっています。Q.ノースブルの印象を教えてください
ノースブルの菅原社長とは長い付き合いをさせてもらっています。技術や知識はもちろん、日本でもトップレベルの受精卵移植の実績があります。スタッフさん全員、トップクラスの技術集団であるといつも感じています。菅原社長を目標として仕事をする姿には、とても活気を感じますね。
農家が高齢化となっているのに対し、会社全体の雰囲気も若々しく活気があり、とても良い印象です。
Q.今後、受精卵採取・移植技術に求めることはありますか?
受精卵の採取について、安定した採取個数をキープするためにもさらなる技術開発が必要です。牛の個体や季節に影響する部分を、技術で補えればもっといいのかな、と思います。
橋本ファームでの移植は、受胎率が7割もあります。一般的には5割ほどだと言われていますので、これはとても良い成績だと思います。
Q.ノースブルに依頼してよかったと思うことはありますか?
採卵、移植に関して絶対的な信頼を置いています。採卵の状態が悪ければ、飼養管理が悪いのかもしれない、これを見直す1つの指標にもなる。自分の努力すべき事項としても考えるきっかけとなります。
困った場合、どう改善すればいいのかをノースブルに相談できる関係性があります。共に高めあえるビジネスパートナーです。
飼育においての意見交換ができるのも、経営にとってプラスにもなっています。他社の場合、相談をしても薬だけ処方されるとか…。ノースブルだとここが相談をしやすい、対応やアフターフォローがすばらしいと感じます。
企業本位ではなく、農家側に寄り添った対応をしてくれるのが嬉しいです。
インタビュー実施日:2021.1.27
受精卵移植 橋本ファーム様(左)、弊社代表 菅原(右)
会社概要
社名 | 橋本ファーム |
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所在地 | 〒981-4151 宮城県加美郡色麻町小栗山字下沢口27 |
設立 | 平成20年 |
職員 | 3名 |
電話番号 | 0229-65-3602 |